琴光喜関が唯一優勝した01年秋場所の優勝額で縦3メートル、横2メートル、重さ80キロ。02年の初場所から両国国技館に飾られ07年12月、琴光喜岡崎後援会が「大勢の市民に見てほしい」と岡崎中央総合公園総合体育館の階段踊り場に飾った。
野球賭博疑惑は5月20日発売の週刊誌に掲載され、琴光喜関は同22日に警視庁から任意の事情聴取を受けた。優勝額撤去も同じ22日で、市職員ら6人がビニールシートに包み、軽トラックで公園の汚水処理施設に運んだ。
同後援会と市は当初、優勝額の掲示期間は6カ月としていたが延長。市が再三、撤去を要請し、10年6月までの撤去が決まっていたという。
市公園緑地課は「撤去時期は偶然で意図はない。疑惑報道を受け、優勝額が傷付けられたり落書きされる懸念はあった」と説明した。
撤去後、同後援会は琴光喜関の母校・市立新香山中学校に優勝額を贈る計画を立てたが、疑惑報道で宙に浮いた。後援会の岡田庸男会長(78)は「(疑惑の)事実関係がはっきりしない中で、各方面に迷惑をかけてはいけない。とても寂しい」と話した。
後援会は03年ごろから毎年、7月のご当地の名古屋場所前に岡崎市内で激励会を開いてきたが、今年は疑惑報道を受けて中止にした。日本相撲協会は11日、複数力士による野球賭博の調査結果を発表した。【中村宰和】
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